ご自身が亡くなった後のことを考えたときにまず浮かぶのは、ご自身の葬儀のことではないでしょうか。また、人によっては、遺産分割の場面でしょうか。葬儀は「3日間戦争」と言われるほどにあわただしく進みます。遺族は葬儀の準備に追われる中で、遺影用の写真を選ばなくてはなりません。そうした中で、「大勢で写った写真しかなく、引き伸ばしたらぼやけてしまった」「故人の人柄がよく表れているキレイな1枚が見つからない」といった話はよくあることです。遺影を用意しておくことは、送り出す遺族への心遣いにもなります。なかなか家族からは、遺影の写真をとは、言い出しにくいというのが、心情ですので、記念撮影くらいの気持ちで写真を撮りにいくとよいかもしれません。５年、１０年おきなど決めておくと自分専用のアルバムを作る際にも役に立ちます。
遺影写真は残された家族の記憶にいつまでも強く残る、特別な1枚となります。大切な人をずっとあたたかく見守れるような自分らしい1枚は、家族に残せる最高のプレゼントにもなるでしょう。
「終活」のひとつとして遺影写真の撮影が定着する中で、遺影写真撮影専用のプランを用意している写真館・フォトスタジオも増えてきました。自分らしさを引き出してくれるようなお店やカメラマンを見つけて、お気に入りの1枚を撮影してみてはいかがでしょうか？
遺影写真
自分のため、 家族のために残したい遺影写真。超高齢化社会の現代、「終活」「エンディングノート」といった言葉をよく耳にします。特に自分が亡くなった後も飾られ続ける「遺影写真」は生前に撮っておくと、自分のためだけでなく、家族のためにもなるというのは、上記で述べた通りです。遺影写真を撮ると聞いた時、多くの人が「縁起でもない」と思うかもしれません。しかし、遺影写真とは残された家族への最大のプレゼントになる、と考えてみてはどうでしょうか。亡くなった後もずっとそばにいてほしい。いつもの笑顔がそばにあってほしい。心の中で生き続けてほしいから「いつもの元気な笑顔」を残してほしい。遺影写真とは、先逝く者と残された者をつなぐ大切な一枚でもあります。 死は突然訪れるため、昔の写真を引っ張り出して使われることはよくあることです。しかし、それが若かりし頃の小さな写真を無理やり引き伸ばした写真ともなれば、見慣れない故人の顔が遺影写真となります。遺影写真は飾るものではなく、家族が見続けるもの。亡くなった後、写真に向かって話しかけることもあるから、その時に声が聞こえてきそうな写真がいいのではないでしょうか。そのため遺影写真は普段着がいい多くのカメラマンが言っています。見慣れないスーツや着物よりも元気だった頃の姿が思い浮かぶような写真の方が家族も話しかけやすいという理由があるからのようです。「ピンクの洋服を着たおばあちゃんがいたけれど、その写真を見るたびに『お母さん、ピンクが好きだったよね』と故人の人柄を思い出せる。見ただけで元気だった頃が浮かんでくる写真が良い遺影写真なんだと思いませんか。